2005年08月27日

健康と環境に配慮した住設選び 第6話

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 健康と環境に配慮した住設選び 第6話 ★

健康障害についての各々の解説(その2)

 

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皆さんこんにちは! 夏休みはのんびりできましたか?

 

先週の連載で自己診断の手法のひとつをご紹介しましたが

いかがだったでしょう? ぼくも勉強不足でもし他にも簡単な

診断方法などが紹介されているようでしたら教えて下さいネ。

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

 

さっそく今日の本題ですが・・・

 

健康障害について各々の解説(その2)

  

 

中毒と化学物質過敏症の違い

 

中毒は化学物質過敏症やアレルギーとは違い、

一定以上を被爆すると誰しも発症します。

 

体内で毒性を及ぼすときの量は、『いき値(閾値)』といって

化学物質により異なりますが、いき値より少なければ毒性は

認められずいき値を超えると中毒を発症します。

 

軽度の中毒がきっかけとなって、その後様々な健康障害を

引きずるケースが多く、化学物質過敏症(CS)を発症したり

様々なアレルギー症状を併発したりするようになります。

つまりCSや慢性アレルギーの原因のひとつでもあるわけです。

 

既に説明したように、化学物質過敏症になった場合は中毒学

の範疇では説明しきれないほどの超微量の化学物質にも反応

する、つまりいき値が存在しないほどになる点が異なります。

 

 

中毒の傾向と対策

 

住宅内での中毒は主にシロアリ駆除剤木材の防虫防腐剤

畳の防虫剤などの『農薬系薬剤』によるものがほとんどです。

 

怖い点は、ひとつは住宅ではクロルピリホスを除く農薬系の薬剤

に対して法的な規制がなく、使い放題に近い状態なこと。

 

もうひとつはVOCに比べて、散布あるいは含浸した有毒物質は

換気によって排除する効果が少ない点です。

 

唯一の対策は、当たり前のようですが、中毒の原因となる農薬系

薬剤を使わないこと、となります。

 

 

シロアリ駆除材をはじめ、防腐処理などは農薬系の薬剤を使わ

ないようにすれば安心できます。

 

しかし、多くの水回り設備の部材には防虫・防腐・防カビ処理

は当然のごとく施されていますし、食器棚やテーブルなどの家具

も状況は同じなので、厳密に使わないというのはかなり、しんどい

話しになってきます。

 

ですから現実的には極力減らす方向で進めて、あとは住まい手

の健康状態とのバランスの問題になってきます。

 

住宅設備がらみで言えば、いき値を超えるほどの薬物が使用さ

れることはまず考えられませんので、健常者であれば特に問題

になることはないはずです。 

(ただし海外からの輸入家具などはよくわかりません。)

 

しかしながら、化学物質過敏症気味になってしまっている人は、

いき値を下回る薬剤にも反応してしまうので注意が必要です。

 

 

加えて注意点が二つあります。

 

水回りのリフォームなどで床が腐っていた場合、防腐剤などを

下地に塗布するケースが多いので、もし使用するならその成分

や使用量を厳重にチェックしなくてはいけないこと。

 

もうひとつは家庭生活でも防虫スプレーなどの使用により中毒

は引き起こされる可能性があるということです。 家庭内での農薬

の使用は意外に多いことを忘れないようにして下さい。

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


本当はアレルギーのことについても書かなきゃいけないと思うん

ですが、そろそろ具体的な住設選びに話しを進めないと、皆さん

から呆れられちゃう気がするので、来週から住設の話しにいって

みようかと思います(笑)

 

あと追加情報なんですが、第1話でご紹介した(財)住宅リフォーム

紛争処理支援センターが6物質の化学物質測定バッチの配布を

はじめました・・・ 無料です!申し込み概要(即申込可)

 

すでにblog「無垢の木どっとこむ」や「LaLaLa♪な節約家計簿

でも紹介されているのでご存知の方も多いかと思いますが、新築

で入居後概ね1年以内の住宅にお住まいなら誰でも申し込めます。

 

これは国でやっている実態調査に協力することになりますので、

結果報告の義務はあるのですが、無料で6物質の測定バッチが

手に入るなんてお得な話しです。(買えばそこそこしちゃいます。)

 

現在建築中の方でもケースによっては申し込み可能なようです。

詳しくはLaLaLaさんの記事をご覧下さい♪(頼りになるな〜)

 

 
次回につづく・・・
 
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害虫駆除で過敏症を発症したという気になった事例があったのでBLOGで紹介します。
クレゾールって?【たまたまのお家ができるまで】at 2005年08月28日 00:21
ずいぶん更新をサボってしまいましたが 盆休みの最中 参加しているメーリングリストの記事の中に目が留まりました というかそのメーリングリストのチェックサボっていたので ずいぶん時間たってるんですが・・・ 「無料でシックハウスのチェックができる」と.
無料で室内空気環境調査【無垢の木どっとこむ】at 2005年08月29日 13:41
この記事へのコメント
『農薬系薬剤』の建築化学物質汚染には手を焼きますね。
以前自然素材でつくったモデルハウスに、○印良品の家具を入れたとたんに、異臭が充満したことがあります。
住むって、建物だけではないので、家具やファブリックにも気をつけなくてはなりませんね。
ちょっと古いデータですが、防蟻事故について国民生活センターのレポートが載っています。これが元で、クロルホスピスに規制が掛かりましたが、現在のものもかなり危険だと感じます。住まい手は防毒マスクしながら生活できないのですから、防毒マスクなしで施工できる防蟻方法にするべきですね。
http://www.kokusen.go.jp/news/data/a_W_NEWS_043.html
Posted by 東京町家 at 2005年08月27日 12:33
あの有名な東京町屋さんから、コメントいただきました!有難うございます!
栗原さんの流れでいらっしゃっていただいたんですね、恐縮ですー☆

おっしゃるとおり、せっかく健康に配慮した家を造っても家具や生活用品で汚染されて台無しになっているケースが増えているようですね。

東京町屋さんではあの、無○良品でさえダメだったんですか!(笑)

とくに製造元が中○産などのアジア系ですと現地での規制がまるっきりない感じがします・・・ 安かろう悪かろうがそんな見えない部分で出てきちゃうのは問題ですよね。

施工者がマスクをしない防蟻処理・・・ 国が認定する時にそれを条件にする案はいいですね!
国民生活センターの資料も参考になります!有難うございました。
これからもよろしければご指導の程お願い致しますー☆
Posted by ナベ@SR★調査隊 at 2005年08月27日 21:08
家づくりにあたっていろいろ本を読んだりしましたが、
安全性を考慮するといろいろ悩みます。(特にコストの面が)

人に優しいものは環境にも優しいのだから、
国もそういう方面を支援して欲しいですね。

以前気になった事例があったのでTBします。
Posted by たまたま at 2005年08月28日 00:35
たまたまさん、コメント&TBありがとうございます!
週末でコメント返しが遅れちゃってすみません。

コストの面はたしかに悩みどころかもしれません。
しかし重要な部分さえしっかり気を付けていれば、必要以上に神経質になることもなかろうかと・・・
要はバランスですから。

たまたまさんのブログで紹介されている消毒用のクレゾール、危ないですね〜
お年寄りなどの昔の人は、庭などを「消毒」するのに全く疑問を感じない人達が多いのに驚かされます。
年に一回ぐらい必ずやってるお宅もあるぐらいですから。

床下などの腐り防止に塗られることが多い「クレオソート」と共に厳重に注意したいものです。
Posted by ナベ@SR★調査隊 at 2005年08月28日 20:17
も〜〜、びっくりしました。
こんな風に紹介されるとは夢にも思わなかった!
ありがとうございます。
ワタシのBLOGにきて、がっかりした人いなかったでしょうか〜。
ちょっぴり不安です。

我が家は家の土台の防蟻には薬は使いません。
これは家づくり当初からの希望でした。
でもよく考えてみると実際の生活は
危険な環境に身を置いているんだな〜と思うと
何をどこまでこだわったらいいのか分からなくなります。

人よりはすごく敏感でなくても、あるメーカーの住宅に行くと
決まって調子が悪くなるということを考えると
さほど鈍感でもないような気もするし。
閾値を越えなければOK!というのもいつ体調が変化して
過敏症になるかなんてわからないですもんね。

↑でたまたまさんがおっしゃられていましたが
こだわりすぎるとコスト面で難しくなる。
ジレンマ感じています。

ヽ(´▽`)/
らしくなく、語ってしまいました(笑)
Posted by LaLaLa at 2005年08月29日 10:25
LaLaLaさん、なにをおっしゃいますか!
blogのタイトル=節約家計簿を見て「?」と思った人でも内容を見れば、びっくりしちゃいますよ。
ふつう未着工だったら諦めちゃうのに、わざわざ紛争処理センターにまで質問して確認しちゃう人なんて貴女しかいません(笑)
さすがしっかりもの!
だけど未着工の人にとってすごく貴重な情報ですので、本当に感謝です。

珍しくこの話題で語られているところを見ると、やはりコストとのバランスに悩まれているようですね。

土台の防蟻に薬物を使わない、とおっしゃるのは何もしないということでしょうか?
考え方にもよりますが、全く防蟻対策を施さないというのは・・・
どうしても「薬」のようなものが嫌なら例えば蟻返しのような物理的な防蟻対策や、効果は明確ではありませんが木酢液や液状炭を塗布するという手もあります。
コスト面では一般的な防蟻処理のほうが確かにお安いですが・・・。
Posted by ナベ@SR★調査隊 at 2005年08月29日 10:54
便乗して・・・。
オイラも防蟻処理はしません。
折角、無垢の木を使うのに
もったない気がして・・・。
Posted by daiapapa at 2005年08月29日 11:53
はーい、再び登場。
珍しく語っちゃったLaLaLaです!
『〜家計簿』でこんな内容ですもんね。
それ自体、騙しているような気がしてきています(笑)。

言葉足らずのコメントでした。
正確には
防蟻対策をしないのではなく
薬剤を使った防蟻対策をしないということです。
土台・大引・床根太・根太にシロアリや腐れに強い米ヒバを使う予定です。

依頼先からはこれでOKとのことだったのですが
プロの目から見ていかがでしょうか?
防蟻対策については日記に書いたことはないのですが
以前から一度誰かに聞いてみたかった点です。
場違いで申し訳ないのですが、お手すきの時に是非・・・。
Posted by LaLaLa at 2005年08月29日 12:20
こんにちは。
ここ数日はエコロジー調査隊のように盛り上がってますね。
こういった話題で盛り上がると気分がいいです。

>効果は明確ではありませんが木酢液や液状炭を塗布するという手もあります。
うちは木酢液系を施主施工の予定です。
思い出にもなるしコストダウンと一石二鳥。

スミマセン ナベさんHelp meです。私のブログへちょっといらして〜
http://blog.livedoor.jp/tamatama2000/archives/50189408.html
Posted by たまたま at 2005年08月29日 13:12
そうですか、daiapapaさんも防蟻処理しないんですね。
ただ全く何もやらないのは賛成できません。
それこそせっかくの無垢の木がシロアリ君に食べられちゃったら元もこもありませんから。

物理的な対策法としては・・・

例えば蟻返し板としてはフクビというメーカーから土台ガードという堅い樹脂でできた防蟻板が出ていますので、一考の価値ありです。

それとシロアリ君が侵入していることを定期点検できるように基礎高をなるべく高くとる。
GL+400mmは欲しいところです。これは構造材にとっても良いことです。

そして床下の湿気対策をきちっと行うことです。
Posted by ナベ@SR★調査隊 at 2005年08月29日 16:34
LaLaLaさん、たびたびいらっしゃいませー☆

土台と大引きだけでなく根太にも米ヒバを使うのはいいことですね。
ただdaiapapaさんにも、↑で書いたとおり、せめて物理的な対策はしておきたいところですね。

シロアリ君は幸運にもいらっしゃらなければ、それで済んでしまうのですが、万一訪問されちゃったら最悪、かなりまずい状況になります。

樹種が檜やヒバだから食べられない=安心できるわけでは決してありません。
彼らは樹種を判別できるわけではなく、単純に進み易い方向へ喰い進んでゆくからです。

このへん話すと長くなるので・・・
Posted by ナベ@SR★調査隊 at 2005年08月29日 16:43
たまたまさん、そうですね、みなさんのエコロジカルなことへの関心の高さには少々驚きました。

もちろん、うれしい驚きです。

エコロジー★調査隊・・・ ハハ、いいかもです。

ところでヘルプは先ほどしておきましたのでっ!
家族で木酢液を一緒に塗るのは記念にはとってもいいですね!
Posted by ナベ@SR★調査隊 at 2005年08月29日 16:47
ナベさん

お呼び立てして申し訳ありませんでした。
コメントありがとうございます。

問題の方は気づかぬうちに解決済みでした。(早ッ)

しかし、こういった住設に関する疑問点はそのままSR★調査隊さんのBlogへ丸投げした方が良いのでしょうか?
今回は迷ったけれど私のBlogへ来ていただきましたが。いかがでしょうか?


Posted by たまたま@職場休憩中 at 2005年08月29日 17:08
たまたまさん、問題が解決したのは何よりです。

「丸投げ」でも部分発注でも何でもOKです(笑)
ではでは。

それより電工のシスバスって人気いまいちなんでしょうか???
Posted by ナベ@SR★調査隊 at 2005年08月29日 18:38
ハッ!(`ロ´;)
こちらにコメントしてたのトンと忘れていました。

えー、土台関連米ヒバだけではまずいですか〜。
一応、GL(って基準値でよかったですよね?)+400の基礎高です。
床下は床暖房なので密閉されます。

シロアリさんいらっしゃったらなんて・・・
どこか古〜いお宅の下にあった土を持ってきて
造成しているかもしれないですもんね。

わー、どうしよう。
設計士さんに相談かな〜。
その前に、daiapapaさんはどうなのか聞いてみよー。
Posted by LaLaLa at 2005年08月30日 16:18
ナベさま、色々とありがとうございます。
&度々スミマセン。

ウチは、土台、大引き、根太
すべて桧です。
基礎高はGL+420。

で、こんなのを使うようです。
http://www.joto.com/kp_a/kp.php?1

ナベさんの言う「土台ガード」と同じものかな?
ちなみのフクビのHPを見ると
「土台ガード」というのはシート状のもので
板状のものは、「土台パッキン」と呼ばれていました。
違うのかな?
Posted by daiapapa at 2005年08月30日 16:28
LaLaLaさん、daiapapaさんならすぐいらっしゃってますよ↑

daiapapaさん、すごいタイミングですね、LaLaLaさんが呼んだらスグ来たって感じですが・・・ たまたまですか?

え〜とですね、土台パッキンと防蟻板は全く機能目的が異なるものです。だから城東化学の土台パッキンとは違うんです。

daiapapaさんのおっしゃっている「シート状」のものが防蟻板=土台ガードです。
シロアリさんが地中から基礎を伝わって、蟻道(ぎどう)というトンネルを作りながら上へと進んできた時に、その板から上へは物理的に進めなくしてしまうもの。
だから強度・耐久性さえよければ厚みは薄ければ薄いほどいいのです。
シロアリさんたちは板の先端では蟻道を作れなくてまた引き返してゆきます。

これってフクビのアイディアではなくて、昔の人の知恵なんですが、まだ昔ながらの銅板で施工されている地域もあると聞きます。
Posted by ナベ@SR★調査隊 at 2005年08月30日 16:43
すごい寸差でコメントが!
驚きー!!
たまたまですよ、たまたま〜。

土台パッキンは基礎の通風換気のものと考えていました。
でもリンク先を見ると、蟻害にも強い基礎・・云々と書いてありますね。
勉強になりましたよ!
少しは効果あるのかな〜?
でもこれを使う本来の目的ではないし、効果は?ですよね。
ウチは床暖房で基礎と土台の間には隙間を防ぐシートを使うようです。

防蟻板、聞いてみなくちゃー。
daiapapaさんのところと比べて
土台は檜じゃないし、
基礎高も低いし(涙)。
ココにきてバッタバター!
どうする〜、papaさーん。

って、
防蟻の話に持っていってしまいゴメンナサイ、ナベ隊員。
スレ違いもいいところでしたかね〜(汗)
Posted by LaLaLa at 2005年08月30日 18:47
LaLaLaさん、これからもスレ違いは気にせずコメントいれてくれて結構ですよ。
防蟻だろうが何だろうが。

ところでまずは建築士さんに「現状だとシロアリ対策が不安なんですけど何か方法はありますか?」という質問をぶつけてみてはいかがでしょう?
こちらとしてもLaLaLa邸の詳しい構造がわかりませんので本当に提案している方法がよいのか判断つきかねる部分もありますので。

そのほうが工法や構造にあったソリューションを提案してくれるかもしれません。
Posted by ナベ@SR★調査隊 at 2005年08月30日 20:20
ナベ隊員、ありがたいお言葉感謝します。
これからも色々質問させていただきたいと思いますので
よろしくお付き合い下さい。

今ちょうど、質問・相談事項をまとめているんです。
その中にいただいた助言を盛り込みたいと思います。

ご紹介いただいた土台ガードは安全性が高いみたいだし
良いかもしれませんね。
我が家の工法に使えるものかワタシには全然判断つかないのですが
候補のひとつになるのでとてもありがたいです。

はてさてどうなるかー。
地盤調査もまだできないし
┐( ̄ヘ ̄)┌ ・・・な感じです。
Posted by LaLaLa at 2005年08月30日 21:09
LaLaLaさん、そうでしたね、まだ地盤がはっきりしてなかったんですね・・・
またひと騒動あるかもってことですね(笑)・・・いや笑い事じゃない!

何でもどうぞー☆
Posted by ナベ@SR★調査隊 at 2005年08月31日 15:52