2005年08月06日
健康と環境に配慮した住設選び 第4話
★ 健康と環境に配慮した住設選び 第4話 ★
≪ 健康障害についての各々の解説(その1) ≫
皆さんこんにちは! 調査隊のナベです。
夏、真っ盛りですね〜 今ごろちょうど夏休みを取られている方も
いらっしゃることでしょう。 今日はお祭りだ〜なんて方も・・・
う、うらやましい・・・ く〜〜、では今週もいってみましょうか!
さて今週は小難しい話しをする前にざっくばらんなお話しを、まず
したいと思います。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
極論を言えば・・・
つくり手に適度な知識と経験があって、なおかつ建て主に十分
な資金力があれば、化学物質過敏症のかたなどを除く、比較的
多くの人の健康に負荷を与えない住宅をつくる事は可能です。
しかし優れたつくり手なら、それほど資金力の多くない建て主でも、
創意工夫でコストの比較的かからない提案をするでしょうし、建て
主に潤沢な資金が用意されていれば、現在ならさほど経験のない
つくり手でも対応できるかもしれません。 でも・・・
実際には、このいずれでもない場合が多いはずです。
自分に合った、知識と経験が豊富なつくり手とめぐり会える方法は
これといった決め手はありませんし、経験的に言って、たいてい
建て主は自分の資金以上のものを望むものですから、潤沢な
資金なんて言葉も通常当てはまるものではありませんから・・・
しかし諦めてはいけません。
建て主が『家づくりの知識(素材や建材のことを含め)』を身に付け
ることによって、これらを補うことができるはずだからです!
逆に家づくりの知識が全くない場合、よほど運がよくないと失敗
するかもしれません。 これは何も健康への配慮に限ったことでは
ありません。
ですから、家づくりの知識を学ぶことは、あなたの見えない資金を
貯金していくことになります。
どうです、きょうは俄然やる気が出てきたでしょ?
えっ? どれだけ勉強すればいいのか、ですって?
それはつくり手の力量と、住まい手の知識、のバランスがどこで
とれるかがポイントになってきます。 それはきっと学んでいくうち
に次第にわかってくることでしょう。 ・・・ファイトっ。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
さて今日の本題ですが、なるべく住設に関係する・・・
健康障害について各々の解説(その1)
・・・を、お送りします。 今日はまた一段とカタイですからね(笑)
● 化学物質過敏症(Chemical Sensitivity=CS) とは?
CSに関しては、すでに多くの本やサイトに記述がありますから
ここでは、かいつまんで解説することにします・・・
化学物質過敏症の先進国である米国では、程度の差こそあれ、
国民の十人に一人はこの病気になっていると言われています。
住環境が似ている日本でも近似した事態だと考えられています。
化学物質過敏症とは、空気中の超微量の有害化学物質に
より体の様々な器官に色々な症状が出る病態をいいます。
一時的に大量の化学物質に暴露されるか、あるいは低濃度でも
長期間反復暴露されることによって、脳・神経系にダメージを受け
ることが原因で、いったん過敏症になるとその後、極めて微量の
同系統の化学物質に対しても過敏症状(生理的な異常反応)を
起こすようになります。
また一時に大量暴露を受けたケースの場合、その多くは反応する
物質の種類が次第に増えて、症状も重くなる傾向にあり、これを
多発性化学物質過敏症と呼んでいます。
発症するのは年齢性別とも様々ですが、やはり室内にいる時間が
多い家庭の主婦が割合としては多く、内分泌系のバランスが崩れ
易い中年の女性の特性にも関係があると考えられています。
また誰しもが発症するわけではなく、その個人差は化学物質に対
する適応能力に左右され、その適応力はしばしばコップやバケツ
に例えられます。 人は化学物質を処理する器をもっていて、その
大きさ(許容量)や自己浄化力(免疫力)などは個人差がある、
というイメージです。 そして一旦その器からあふれ出てしまうと
化学物質過敏症の発症となる、というわけです。
発症後は原因物質から遠ざかり、自己治癒力を高める方法で
症状をおだやかにしていくしかなく、完全な治療法はないと考え
られています・・・
● 化学物質過敏症(CS)の傾向と対策
住まいのCSの基本的な原因は、昔の日本の家に比べて気密性が
アップして換気不良になった家に、農薬やVOCを含む建材や生活
用品を多く使用するようになった事です。 またストレスや食生活の
悪化という現代人の免疫力の低下も無関係ではありません。
第1話にも書いたとおり、法改正によって換気は義務付けられた
ものの、内装制限などはまだまだ不十分と言わざるを得ない状況
で、『法規制に適合した住宅』だからといって安心できるとは
限らない事はこの連載を読んでいるほどの方ならご存知でしょう。
対策をひとことで言えば、『有害な化学物質の使用を避け、換気を
十分に行えるようにする』となりますが、これがそう簡単な話しでは
ないのが問題なわけです・・・
合成、天然を問わず人への悪影響が疑わしい化学物質を列挙し
ていくとキリがありません。 現在有害物質と烙印を押されている
物質以外は安全なわけではなく、まだはっきりと解明されていない
だけなのです。
でも『疑わしきは使わない』というスタンスをあまりに厳密に適用
していくとたぶん家は建たなくなってしまうでしょうし、厳密でなく
ても、細部に渡って素材を厳選&手造りにするとコストの面で
負担が圧し掛かってきます。
ですから、うまくバランスをとることが重要になってきます。
バランスをとるためにまず最初にやるべきことは、住まい手の
健康状態を把握することです。 もしその話題に一切触れずに
計画が進んでしまうと最後に悲劇を迎える可能性があります。
(たとえそれが自然素材を売りにしているつくり手であっても・・・)
さきほど十人に一人と書きましたが、自覚症状の少ない潜在的
なCS患者がたくさんいることを決して忘れてはいけません。
住む人の健康状態や家庭以外での環境負荷がどれだけある
かを考慮して計画をスタートさせることが、最初の第一歩なのです。
また年々増大する法規制前の建物のリフォームの場合は、
とくに慎重に事を進める必要があります。
もともと建物に換気設備がないという点もさることながら、VOCなど
が揮発する時間が比較的ある新築に比べて、住みながら工事を
進めるリフォームの場合、万一の場合の被害が新築の比では
ないからです。
CS対策の具体的な住設選びについてはまた後日・・・
次回につづく・・・
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築年数の古い物件の、リニューアルをする時の参考になる情報があり
活用させて頂いてます。最近は、ブログでエンドユーザーから見た
意見などの収集がしやすくなり、便利になりましたえね。
九州の福岡ですよね、ん〜美味しいものがたくさんある街でうらやましい!
仲介だけじゃなく古い物件のリニューアルもされてるんですか?
最近とても増えてきていますが、難しくも面白いですね。
これからもどうぞご利用くださいー☆
やったー!いつも応援してくれているたまたまさんがやっと家づくりブログをリリースしてくれたんですねー☆
いまかいまかと期待してたんですが・・・
やっぱり水面下で着々と進行していたんですね(笑)
当方も勉強熱心なたまたまさんの期待に応えられるよう、頑張りますので、これからはブロガー同士よろしくお願いします!
こちらこそコメントありがとうございます。
今のところ自分自身の家作りの話は全然出てこないので家づくりブログかどうか…
それよりもうちの冷凍庫にセイカの「しろくま」控えてますよ。
今日はアイス3割引きだったので小さいカップのやつ69円でゲットしました。
今回もためになるお話で勉強になりました。
「住まい手の健康状態を把握する」ことがスタートですね。
それによって,バランスの取り方も変わってくるでしょうし・・・。
次回の,「具体的な住設選び」についてが,今まさに知りたいところなので,楽しみにしています!
住まい手の健康状態を把握することって言われてもなぁ・・・
って感じじゃないですかね?(笑)
簡易的に自己診断ができるようなものも載せられるといいなと考えています。
ん〜と「具体的な住設選び」は次回じゃなくて後日のつもりだったんですが・・・
やっぱり早めにしたほうがいいんですよね・・・
分かってはいるんですが・・・
順序を先にすると注釈が長くなっちゃうので
・・・悩みます。
マースさんのブログを少し拝見させていただきましたが、深刻な多発性CSなのですね。
原因が住宅ではなさそうなのが救いですが、一刻も早く症状が軽減されていくことをお祈りしています。
