2007年09月20日
トーヨーキッチン『ムーブル』探訪の巻
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皆さんこんにちは!ナベです。
今日はトーヨーキッチン企画開発部の辻雅彦氏にお誘いを受けて
東京の六本木にまったく新しいコンセプトでつくられた
「TOYOKITCHENSTYLE meuble(ムーブル)」 という名の
ショールーム(?)にひとりで訪問してきました。
六本木なんて場所にはとんと縁がないボクが、意を決して
のぞんだレポートを、どうぞご覧ください。
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
地下鉄を出てるとそこは六本木。
わたしは完全におのぼりさん。
そして自慢じゃないけど肝っ玉が小さい。
こういうところ、居るだけで冷や汗が出てきます。
案内図 を頼りに六本木の街をさまよっていると…
目的地に付いているはずなのにショールームらしきものは
見当たりません。
そのかわり…
おもてのオープンカフェみたいなところには、さながら…
ファッションモデルのような外人さん達が談笑中。
冷や汗がまたドドド〜ッと。
う〜む。。。。。
頑張れニッポン。
負けるな。
どうもビル(六本木AXISビル)の地下にあることが判明。
地下!?
地下にある住設のショールームなんて日本初なんじゃないか?
な〜んてことを考えつつ…
秘密の地下基地に向かう気分で階段を下りてゆくと…
(えっ… まさか… もしかして… あそこ? )
・・・・・・・・・・・・・・・
会員制のサロンですか?
や、やっぱ、ダメだ。 帰ろ… 出直そ。
今度また博士を誘って二人で来よ。(クルッ)
…と、その時
『ナベさん!どもっ!!』
(↓ここから会話調でお読み下さい。)
ナベ:つ、辻さ〜ん (ホッ)
や、どーも、どーも、ご無沙汰です〜
ハハ… いゃ〜 きょうは暑いっスね〜
辻氏:すんごい汗かいてますね!
お暑いところようこそです〜
ナベ: ハハハ・・・・ (汗ね)
辻氏:どうぞどうぞ中へ!
ナベ: ハ、ハイ…
では
入 館 !
ナベ:おっと、いきなりイリュージョンですね。
このスダレみたいなやつは何ですか?
辻氏:ス、スダレですか…?
これじつはシャンデリアなんですよ、すごいでしょ!
ナベ:す、すごすぎます…
というか…照明器具なんですね、これ。(苦笑)
(ふ〜っ 圧倒されっぱなしだな〜 いかんいかん)
ところで辻さん!
まずは「TOYOKITCHENSTYLE meuble(ムーブル)」って
いったいどんなところか教えてください!
辻氏:はい!
ここはただのショールームではありません!
Meubleでは、調理を越えたキッチンを中心に住空間を
提案しています。
そしてみなさんに キッチンやデザインについて語り合う
キッカケをご提供したいと考えているんです!
ナベ:デザインについて語り合うキッカケの場ですか〜
そう言われてみると、なにやら皆さん語り合ってるみたいな…
辻氏:ちょっとナベさん、
それじゃ何か変なスペースみたいじゃないですかっ!
ハッハッハッ!
ナベさん今日はしょっぱなから飛ばしますね!
ナベ:ハハハ・・・・ (語り合うキッカケって自分で言ったのに…)
(それにじゅうぶん変なスペースではないでしょうか…)
す、すみません、話しの腰を折っちゃいましたね。
さぁ、続きをどうぞお願いします。
辻氏:はい!
meubleはご覧のとおり、普通のショールームとは違う、
独自のコンセプト、商品で構成されています。
まず「住空間の提案 」についてですが…
現代では、ファッションセンスが千差万別の様に、心地よいと
思う空間も違うはずです。
セレクトするモノには何の規制もなく、組み合わせも自由、
最終的にインテリアは、自分自身を体現する空間になる
はずです。
住空間とはそうあるべきだと私たちは考えています。
meuble ではそんな当たり前なこと…
「誰かと同じ空間で良いのか?」をスタート地点に
趣向性の強い空間を作り上げたのです。
ナベ: あの… 辻さん…
その『meuble』ってどんな意味ですか?
辻氏:そっちですかっ!
ゴホン!
「ムーブル」と読みますが…
フランス語で「家具の総称」という意味で、
大きくは家具を取り巻く環境とかインテリア みたいな
ニュアンスですね。
ナベ:フランス語だったんだ…
てっきり「移動できる」みたいな英語かと思いました。
辻氏:「移動できる」? 「ムーバブル」ですか?
ナベ:それか「模様の一種」かと…。
辻氏:それは「マーブル」ですよね(笑)
ナベ:あと「美術館」とか。
辻氏:「ルーブル」です、それわ!
ルーブルはパリですから、やっぱりフランスですね!
ナベ:さすが、辻さん、イタリア生活は伊達じゃありませんね!
「ムーブル」と読みますが…
フランス語で「家具の総称」という意味で、
大きくは家具を取り巻く環境とかインテリア みたいな
ニュアンスですね。
ナベ:フランス語だったんだ…
てっきり「移動できる」みたいな英語かと思いました。
辻氏:「移動できる」? 「ムーバブル」ですか?
ナベ:それか「模様の一種」かと…。
辻氏:それは「マーブル」ですよね(笑)
ナベ:あと「美術館」とか。
辻氏:「ルーブル」です、それわ!
ルーブルはパリですから、やっぱりフランスですね!
ナベ:さすが、辻さん、イタリア生活は伊達じゃありませんね!
辻氏:イタリアは関係ないと思いますが…
ナベ:いや、今日の会話はよく噛み合ってるな〜と思って。
辻氏:いちおう私も「すま☆隊 」見させていただいてますから!
ナベ:す、すま隊ですかっ!? 初めて聞きました。(笑)
☆
☆
☆
ふ〜っ
それにしてもここはキッチンだけじゃなく変わった家具が
たくさん展示されてますね。
辻氏: meubleは2つの異なる空間で構成 されています。
ひとつは、デザイナー、エットーレ・ソットサスを中心にした
空間です。
80年代に色彩、装飾、文化など既成概念を真っ向から覆した
デザインムーブメント「Memphis」※1が生んだ家具は、いわゆ
る高級という素材感を完全に無視したチープで軽薄な存在感
で空間を一変させます。
その空間にどっしりと鎮座するino V-LAND(ビッグライン)は、
空間全体の均衡を保つポイントとなっています。
※1 Memphis メンフィス
1981年 から1988年までイタリアのデザイナー『エットーレ・ソットサス』と新進気鋭の若きデザイナーたちで始まった芸術集団。クライアントから解放されたデザイン、デザインのためのデザインをコンセプトに様々な試みを行い、従来からの機能や常識を真っ向から覆した。具体的には色彩や装飾改革、材料の選別や組み合わせ、多様な文化の吸収などが作品からも伺える。メンフィスは世界中でブームになり、80年代以降のデザインに多大なる影響を与え続けている。
もうひとつの空間は、「Meuble Italie」※2と言われるフランス
で生まれたイタリアの家具が中心になっています。
木製アンティークの家具をモチーフにすべてミラーで作られた
家具、ダイニングテーブル、飾り棚、飾りテーブル。
ギラギラとひかりながら、インテリアに溶け込む姿が、
ino ISLAND(アラベスク)のデザインとシンクロし、
妖しい艶のある空間を実現しています。
※2 Meuble Italie ムーブルイタリ
17世紀ブルボン王朝・ルイ14世の居城ヴェルサイユ宮殿「鏡の間」をムラーノの職人12人が制作。吹きガラス用の窯をムラーノ島から持ち出すことが出来ず、そこで生み出されたのが彫版術の始まりだといわれています。モティーフはそれまで木製で作られていたものをミラーでリプロダクト。全くイメージの違うものへ昇華した。実際に空間に配すると、その装飾性と背景に溶け込む両極的な存在が、見るものの目を惑わす。
ナベ:・・・・・・・・・・
辻氏:あれ?
もしもぉーーーし
ナベ:ウッ、
ナベ:ウッ、
辻氏:「うっ」じゃないでしょ、ちゃんと聞いてくれてました?
ナベ:…ということは、つまり
すごい家具がTOYOのキッチンといっしょに展示してある
ってことですよね?
辻氏:無理矢理話しをまとめようとしてません?
ナベ:(ゲッ…)
あ、あれですよね… さすがイタリアだって話しですよね?
辻氏:いゃ、そうじゃなくて。
ナベ:とにかくすごい展示品ですね!
辻氏:そうそう、って… (まいっか…)
あ、そうそう、
じつは展示してるだけじゃなくて販売もしてるんです。
ナベ:えっ、そうなんですか?
そうか、もちろんキッチンもですよね。
つまり【キッチン≦家具】という扱いなわけですね。
辻氏:そうです!
キッチンはいままで「色をそろえる」「住宅という箱にきっち
り収める」というのが求められていたことですよね?
でもキッチンはだんだん生活を楽しむツール へと変わり
壁から離れてドンドン生活の中心に移動してきたわけです。
ナベ:キッチンを家具として考え、家のまんなかにキッチンをド〜ンと
もってくるコンセプトは日本ではTOYOキッチンが元祖みたいな
ものですもんね。
辻氏:「元祖みたい」じゃなくて、うちが元祖です。(笑)
ナベ:ヒュ〜ッ
「壁から離れて」って意味では、御社の『PUTTON』なんて
家の中心どころか、自分の好きな場所にどこでも置けて
しまいますもんね。
あれは超個性的なキッチンです!
辻氏:ありがとうございます。
…そこで重要になるのがデザインです。
当然デザインもインテリアの中心に移動することで、まさに
家具の様に完成された個性を持つキッチン が必要になると
考えています。
meubleではトーヨーキッチンのフラッグシップ「ino」を中心に
インテリアを構成していますが、継続的にmeuble限定の
キッチンや家具、照明などを展示、販売 していく予定です。
ナベ:限定品の販売ですか…
例えばこれなんてそうですか?
ひと目で気に入っちゃいましたよ…
これいいな〜
何といってもカラフル!
親近感がわきますよ!
辻氏: …親近感?
ハハッ、ナベさんもお目が高い!
これは「CARLTON/カールトン」といって、イタリアデザイン界
の巨匠、エットーレ・ソットサスがデザインした有名な家具で、
ポストモダンの代表的作品 といわれているんですよ!!
ナベ:へ〜、そんなすごい家具なんですか…
(そんなふうには見えないけどな。。。)
ゲッ!?
辻氏: なにか?
ナベ:こ、このプレートに書かれている数字は
もしや価格では?
辻氏:フフフ…
ナベ:ふふふじゃないですよ、
これ桁(ケタ)が間違ってないですか…
辻氏:巨匠の作品ですからね。
ナベ:そ、そうですか…
いや、でもちょっとまてよ。
考えようによっちゃお安いのかもしれませんね。
これはもはや家具というより…
辻氏:芸術品です!
ナベ:でもこれってどんな風に使うんだろ…
辻氏:本来豊かさとは用途を越えた趣向性にこそ宿る
…と我々は考えています。
ナベ:なるほど(笑)
こいつがあるだけで豊かな空間になるのは間違いない。
そういう意味ではこれなんかもそうですね!
ナベ:おもちゃっぽい照明なのか、照明付きのおもちゃなのか…
タイヤが付いてますよ!
辻氏:キュートでしょ?
ナベ:しかしこれも…
辻氏:用途を考えちゃいけません!
用途を超えた趣向性にこそ豊かさが宿るのですから!
ナベ:芸術品ですね。(笑)
ではこの羽根の付いたブタそうですね!?
辻氏: いや、これはただの貯金箱です。
ナベ:えっ? ほ、ほんとだ…
しかも、これは安い!少なくとも安く感じてしまう!
(※現在売り切れ中とのこと…スミマセン。)
☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆
…などとナベと辻さんの会話はまだまだ続くのであるが
とても全てを収録するわけにはいかず…
(本当はすごいまじめな会話もしてるんですよっ!)
あまり長くなってもアレなので、このへんでまとめにします。
肝っ玉の小さいボクが言うのもなんですが…
必 見 で す。
(ボクみたいな人は必ず連れの人と一緒に行きましょう。)
そして、何と表現したらよいのか苦しみますが…
「あっ、こんな生活ありかも…」と思える瞬間があって
まぁ…格好つけて言うと
新しい自分を発見できるかもしれません。
今となっては誘っていただいた辻さんに感謝感謝です。
トーヨーキッチンフリークの方はもちろん、
そうでない方もぜひ。
行って決して損はありません。(もちろん買っても;笑)
こちらのサイトもあわせてご覧ください〜☆
●フラッシュ嫌いでないあなたに送るムーブルの紹介ページ。
http://www.toyokitchen.co.jp/showroom/meuble_index.html
●ムーブルの「今」がわかるブログを更新中。
「MEUBLE VOICE」
http://blog.toyokitchen.co.jp/meuble/
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2007年09月13日
住まいのショールーム★調査隊へようこそ!
調査ファイルの一覧です、ゆっくりご覧下さい〜☆
(製品名か画像をクリックして下さい。 第1話めにリンクします。)
大衆キッチンメーカーとは一線を画した独自のデザインコンセプトで生活スタイルそのものを提案する。怒涛のニューモデル攻勢でラインナップは一新した。
|
しまえるクリーンフードや厚さ3mmのフラットコンロ等々、美しくするための新装備満載。抜群の意匠性を身に付けたスーパーレガセスLXの後継機。
|
トステムのマーケティング力を反映してラインナップの豊富さは業界随一。一般的な要望で選ぶのに困ることはまずないだろう。
|
センスの良い家具のようにキッチンをリビングの一部にしたいなら最有力候補。グッドデザインに見せる工夫が随所に見られる。
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アイディアづくしのスライド収納や最新のガス機器はノーリツならでは。9月のモデルチェンジで作業性等がさらにアップ、魅力を増した。
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ホライゾンパレットなど独自のアイディアが光る。弟分のレシタと共に価格競争力も高く、もっと注目されてよいメーカーだ。
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「新生」松下電工の入魂の一品。主力機として使う人を選ばないユニバーサルデザインや最新の電気機器類は松下ならでは。
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フロアコンテナで業界の流れを変えたモデル。ステンキャビを採用した販売台数日本一のクリンレディーの上位機種と考えてよい。
|
ナスといえばステンレス。加工技術&価格競争力も高く、ステンレスキャビネットを選ぶなら弟分のセスパと共に候補にあげたい。
|
タカラ・ホーローキッチンの主力機、ホーローという素材自体の魅力と独特な世界観が肝。 8月にMCでフラット対面もラインナップされた。
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YAMAHAという上級なブランドイメージを持つ一方、マーブルシンクやサイクロンフードなど高い技術力も人気。量販機ベリーにも注目。
|
シンプルで骨太なデザイン、衛生器具メーカーならではの機能が売り。本格的なユニバーサルデザインも用意して価格帯も下がった。
|
サンウェーブの大ヒットモデル。パタパタくんなどの独自の収納機能や気配り設計が人気の秘密。 細かい要望にも応えられる。
|
調査隊初の横の比較となったIHヒーター特集。キッチンメーカーにオプション設定される主要4メーカーの同グレード品を徹底比較! これを見ずにIHを選ぶことなかれっー☆
|
ユニットバス業界のリード役=TOTOが今回シスバスの流れを変えたのは「冷めないお風呂」。他社はすぐさま同等品を出して追随するが・・・
|
卓越したデザインセンスと特許のミストをはじめとする数々の癒し機能が他社には真似できない部分。8月のMCで欠点の保温性も補完した。
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新技術=床暖房不要のサーモフロアや外へ出れるテラスドア、タイル壁などが特長。オプション類の価格設定が他社より安いのも魅力。
|
お年寄りに優しいシスバスにするための独自の技術が素晴らしい。給湯器メーカーならではのアイディアが豊富に用意されているのが特長。
|
「ナノイー」によるカビ抑制や「真空断熱材」の保温、快適機能の「ゲンキ浴シャワー」や「美泡湯」など、装備リストには松下だけの機能満載
|
建築家が設計した家の設備はいかに?『家づくりセミナーブログ』でも有名な光設計をレポート。癒しのお風呂や雨水利用が超話題!
|
『健康と環境に配慮した住まいづくり』に関心のあるかた向けに基礎知識を提供しています。判断基準を作る参考に(現在連載中)
|
Posted by showroomchousatai at
20:45
2007年04月23日
ちょっと気になるトステム キッチン NEW クレディア
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ナベ:トステムのキッチンが3月に新しくなりました。
博士:この時期恒例のモデルチェンジね。
クレディア(CREDIA)とプラータ(Prata) の両方?
ナベ:そうです、プラータのほうは超マイナーチェンジですが…
え〜っと、ママポケット が付いたのがニュースですね。
博士:ミカドの「包丁フラップ」と同じようなやつね。
松下電工のジェネオの「パネルポケット」もそうだけど…
特許関係はどうなってるのかしらね?
ナベ:見たところ形状が似てるから提携したのかも…推測ですが。
トステムは他メーカーと手を組むのが上手ですからね。
博士:なるほど、理由はどうあれユーザーにとっては大歓迎よ。
で、プラータはそれ以外には…
ナベ:とくに目新しいトピックはなさそうです。
でも、クレディア のほうはかなり手が加わりましたよ 。
こっちが今日の本題です!
博士:たしか06年は耐震機構付き引き出しやガラストップコンロの
標準装備化がメインのマイナーチェンジだったわよね。
ナベ:去年よりずっと気合が入ってます、意匠面・機能面ともに。
まず意匠面ですが… これです↓ばば〜ん!
「システムキッチンからインテリアキッチンへ 」です!
博士:それがキャッチフレーズなの?
ナベ:直球すぎですか?(笑)
博士:それもトステムらしさかもね。
アイランドの裏面収納もとくに珍しくないでしょ…
ナベ:そ、そう言わずによく見てください…^_^;)
斜め横から見ると特徴がよくわかりますから↓
博士:ふむふむ、カウンターがリビングから直接見えない
アップライトタイプのアイランドキッチンね。
ナベ:現在、他メーカーでカタログのトップモデルになるのは
見映えのいいフラット対面がほとんどじゃないですか。
とにかくオープン感覚重視ってわけです。
でもフラット対面はそれと引き換えに…
博士:カウンターをいつもキレイに片付けてないと!でしょ?(笑)
それに、小物の収納もイマイチなのよね。実用性がトレード
になるのはある程度覚悟しなくちゃいけないし…。
ナベ:そこでトステムはこのオープンステップ対面アイランド で
勝負に出たってわけですね。 トステムではこのモデルを
「 オープンキッチンでありながらクローズドキッチンの
良さも兼ね備えたキッチン 」としています。
博士:このタイプってリビングから見てカウンターが高い位置になる
からどうしても圧迫感がでちゃうんだけど、このクレディアは
スッキリしたデザインであまり(圧迫感を)感じない わね。
ナベ:カタログモデルのカラーが白ってことも影響してるかも…
博士:まぁ、そのへんは実物をショールームで見てもらって感じて
もらうしかないわね。 身長などの個人差もあるし…。
それより気になるのは扉ね。
ナベ:あ〜、開き扉 … 開け閉めにスペースが必要ってことですか。
でもこのタイプはもともと空間に余裕のある間取りにしか採用
されないでしょうから、問題ないのでは?
博士:じゃなくて〜…面材 のこと! ナベちゃんも早とちりね。
ただの白い扉じゃなくて、浮造り(うづくり)調 になってるわ!
ナベ:ん?……う・づ・く・り??
刺身の一種ですか?
博士:それは活造り。
なんでキッチンの面材が刺身なの?
ナベ:料理つながりじゃないですか。
博士:つながりすぎだから。
最近床材をはじめとして注目されている仕上げのことよ。
ナベ:へ〜、面白いですね。 藤(ふじ)だの茜(あかね)、淡若葉
(うすわかば)なんて、和モダン風の微妙な色合いが目新しい
ですね。
博士:最近ツルツルテカテカの面材ばかりだからこういうのは逆に
新鮮な感じがするわ… 好き嫌いはあると思うけど。
ナベ:欲を言えば把手がもっと和調だと良かったかもしれませんね
…さて、お次は機能面のトピックをご紹介しましょう。
なんといっても目玉はこれです!
呼吸するキャビネット「こもらん蔵」!!
博士:呼吸するキャビネットっていうとヤマハのサラットカーゴ
みたいに電動ファンが装備されているの?
ナベ:…と思うでしょ? ところがどっこい、こいつは 電気などの
エネルギーは一切使いません。
博士:…てことはキャビネットの素材そのものが特殊だってこと?
ナベ:そのとおりです! キャビネットの内側にバーミキュライト
を主成分とした次世代建材を使用して、 湿気や臭いを
吸収して庫内の空気をきれいにする んだそうです。
博士:その次世代建材って、もしかしてモイスなんじゃないの?
ナベ:なるほど〜 そうかもしれませんね。
それにしてもさすが博士。 モイス(Moiss)は三菱マテリアル
が開発した建材で、たしか2年ほど前にトステムと販売提携
をしてます。
博士:バーミキュライトって園芸用の保水に使われるじゃない、
それで覚えてたんだけど、あんなの主成分にしてる建材は
モイスぐらいでしょ? 結構画期的な建材なのよね。
ナベ:調湿性、抗かび性、ホルムアルデヒドなどの無害化など
多くの特長があって、おまけに最終的には土に還るとても
エコロジカルな建材なんです。
博士:女性はエコにも弱いのよね〜
ステンレスは脱臭・抗菌・耐久・防汚など様々な効果がある
けど、なにせ昨今の軽金属価格の急騰の影響は大よね。
ナベ:そんな意味でも金属を使わない無機質建材っていうのは
いいかもしれません。
博士:ところでモノがモイスとなると醤油などこぼした輪染み対策
が心配になるけど…
ナベ:そうですね、キッチン用のキャビネットに使うべく防汚加工は
施されてはいるでしょうけど、要確認事項ですね。
博士:話しは変わるけど、これも結構なニュースだと思うのよね
人大カウンター一体型のシンク「パールストーンシンク」。
ナベ:ヤマハが火を付けたシンクの人造大理石化も、クリナップ
などに続いてトステムからも登場となったわけですね。
博士:さすがトステム、売れ筋にはしっかり追随するわね。
ナベ:形状もスクエアでトレンドへの対応は抜かりありませんね。
他にも細かいところでは蹴込み収納(最下段のスライド収納)
の前面パネルをラウンド形状 にしたラウンドフロアストック
などで何気にセンスアップを狙っているようです。
博士:へ〜この部分はアルミ なのね、金属価格の急騰にも
かかわらず変なところにこだわってるのね。
ナベ:アルミ屋さんの意地でしょうか…
それとも我々のゴキブリチェックに対応したとか?
博士:それはないと思うけど(笑)
ナベ:ところで、お手入れが簡単になったハイクリーンフードが
標準装備されたのも地味ですが、なかなか実用的でいい
機能強化なんじゃないでしょうか。
博士:デザインが少し厚ぼったいのが気になるけど、ひと昔前
だったらオプション扱いになる高性能タイプよ。
ナベ :昨年のガラストップコンロの標準化に続いてクレディアは
標準仕様の底上げでグレード感がさらに高まりましたね。
博士:グレード感もさることながらクレディアってほんとにライン
ナップが幅広いわよね〜…業界随一なんじゃない?
ナベ:たぶんそうですね、単一機種としては。
今回のモデルチェンジでさらに幅が広がった印象です。
博士:「住に関して何でも売る」というトステム(住生活グループ)を
ある意味、象徴するかのようなキッチンね。
ナベ:お後がよろしいようで〜☆
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