2005年11月22日
日立オールメタルIHヒーター HTB-A9WS
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ちょっと気になる住宅設備
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今日の気になる住設はIHクッキングヒーター。
つい先週までIHの特集をしていたばかりですが(笑)
9月から発売されている日立のオールメタル機
・・・
日立IHクッキングヒーター【HTB-A9WS】です。
同機は『4機種徹底比較』にも登場した非オールメタルタイプの
HTW-4WFSを基本に、オールメタル化したもののようです。
今のところオールメタル対応機は松下と日立だけ。
オールメタルを開発したのは松下ですから、どうも日立のほうは
パッとしない印象があるのも確か。
技術的にも松下のほうは、左右どっちともオールメタルになって
るやつを開発して、先駆者としての権威を保ってます。
だから左右のヒーターがどっちもオールメタルでなきゃ嫌なら
松下にするしかないんですが、片方(右側)だけでいいなら
日立にするか松下にするか迷うところかも。
・・・・で、ボクが気になるのは日立のほうなんですね。
日立は『オールメタル側の火力が最大2.5kW、業界No.1!
』
てのを売りにして宣伝してます。
従来型が2.0kW、ライバル松下のKZ-MSW32B(価格も同じ)が
2.2kWですから立派な出力なんじゃないでしょうか。
でも日立HTB-A9WSの気になる魅力はオールメタル以外の
部分に多くある
んです。
まず、HTW-4WFSでもともと業界一だった最大火力時の低騒音
性が、さらに磨きがかかり、約38dBから約35dBへと進化
。
多機種に比べてこれだけ差が付けば業界一の低騒音
と宣伝
しても許されるでしょう。
また、目立たない部分ですが前面操作部がかなり改良(※)され
デザイン的にもスッキリしました。
カンガルーポケット内にもカラー液晶のナビ
が装備され(※)
かなりいい感じ。 ただ表示の小さい点はまだ要改良ですが。
(※HTW-4WFSに対して)
そして・・・
グリルの性能が大幅アップ!
まずサイズ。 日立のグリルはもともと奥行きに関しては36cmと
業界最大でしたが、今回幅が従来型の24cmから28cmへと拡大
された結果、グリル面積は業界一大きい
ことになりました。
(今までは幅が33cmある三菱が業界一でっかいグリルでした。)
そして自慢の『ケムレス』機能もHTW-4WFSが脱煙率
約92%に
対し、一気に約95%まで引き上げられ、文句なしに業界一
の
煙が出にくいグリルになりました。
しかも新しくグリルの受け皿に『ナノチタン
』をコーティングすること
で消臭効果がさらにパワーアップ
。(ナノチタン消臭は業界初。)
そして極めつけは『水なし
』になったこと!
今まで水なしは三菱だけでしたからね、これはポイントが高い。
ポイントはまだあります!
引き出し金物にスライドレールを採用
。
松下機を意識したのかもしれませんが、こちらのほうは閉まる
直前に引き込んでゆく、いわばオートクローザー機能
まで備わっ
ていて一枚上手です。
この素晴らしいグリルがこの機種にしか装備されていないのは
さびしい限りです。 一刻も早くオールメタル非対応の機種にも
採用されるといいですね。
最後に・・・このHTB-A9WSでひとつだけ残念なことがあります。
それはグッドデザイン賞を受賞したほどのガラストップのデザイン。
HTW-4WFSは表示部やスイッチのエンド部が丸くなっているのが
特徴的なのですが、一般的なカクカクしたものになってしまい、
他社と区別しにくい感じになってしまったと個人的に感じます。
並べてみてもHTW-4WFSのほうがグッドデザインって感じがする
んですよね〜 非オールメタル機と全く同じデザインじゃ販売上
うまくないと判断したんでしょうか・・・ う〜ん、どうなんだ?
しばらく「ちょっと気になる住設」が続きます・・・