2005年08月25日
特捜!建築家の住設 第3話
★ 特捜!建築家の住宅設備 光設計の巻 第3話 ★
ナベ:それでは続いてトイレなども拝見させてもらいましょう。
この調子だとトイレも普通じゃないんでしょうね〜
栗原:いやいやトイレは一般的なTOTOの便器ですよ(笑)
ナベ:とは言っても・・・ ははぁ〜勉強になりますね〜。
便器は普通ですけどそれ以外は普通じゃないですよ!
栗原:全面出窓をカウンターとして利用しているのと、
窓には障子をあしらって、落ち着いた雰囲気にしています。
ナベ:トイレに障子か〜、これ絶対いいですね。
それにこの陶器の手洗い器が見事にマッチしてます。
ナベ:あれっ? このメーターみたいなのは何ですか?
雨水メーター???
栗原:実はこのトイレの流し水には雨水を利用してるんです。
そのメーターでタンクにどれだけ雨水が溜まっているかが
わかるようになってるんですよ。 面白いでしょ?
ナベ:雨水利用システムですかっ! スゴイですね〜
でもタンクが空っぽになっちゃったらどうなるんです?
栗原:大丈夫、自動的に水道水が補給される仕組みになって
るんです。 ちょっと外へ出て見てみましょうか・・・
ナベ:でっかいタンクですね〜
これに貯めてるんだ。
栗:雨樋から濾過装置を通って
2トン貯水できるんですよ。
ナベ:ちゃんと濾過されてるんですね。 意外なことに雨水は水道水
よりキレイだっていうのを聞いたことがあります。
栗原:そのとおり、だからドイツなどではむしろ洗濯水などに使われ
ているんですよ、トイレなどにはもったいないですから。
ナベ:これはどこのシステムなんですか?
栗原:本場ドイツでしっかり技術を学んできたタニタハウジングウェア
の製品でレインジャーといいます。 光設計ではこれで2軒目の
実績になりますがお施主様には大変喜ばれていますよ。
ナベ:それにしても、なにやら建物のまわりに
張りめぐらされているネット状の網は…
これも雨水利用システムに関係あり
そうな感じですね〜壁面緑化ですか?
栗:鋭いね〜、建物の西側面に高さ4m
あるんだけど、いわゆる緑のカーテン
になる予定なんです。
ナベ:植物をこのネットに這わせて夏場の西日を遮るわけですね!
まだ植物はぜんぜん生えてないから効果は実感できません
けど・・・ でも、ただの緑のカーテンじゃないですよね?
栗原:これは今回初めてチャレンジした光設計オリジナルの仕組
なんですけど、緑化壁と雨水利用を組み合わせてるんです!
栗原:この緑化壁に雨水を散水して温度を下げ、ついでに植物に
水やりをすることができるようになってるんですよ。
しかもその7割くらいは再度雨樋で回収して再び貯水タンクに
戻して循環するシステムになっています。
ナベ:なるほど〜 徹底して雨水を使いまわしてますね(笑)
あと、建物側にダクトが何本も付いているのが不思議だった
んですけど、このダクトは冷えた周囲の空気を取り入れる
クーリングシステムになっているんですよね?
栗原:そのとおり、さすがよく見てますね〜 あとね、家を冷やす
仕組みがもうひとつあってね、ちょっと屋根に上がってもらえ
ますか?
ナベ:ええっ! 屋根を冷やしてるんですか!?
ナベ:ワオー! ほんとにチョロチョロ水が流れてます!!
これは冷却効果あるでしょうね〜
栗原:雨が降ってるかのようなこの音だけでも、風鈴みたいに
涼しげな効果があるんですよね、これは意外な副産物でした。
ナベ:雨水の利用はエコロジカルな住まいづくりには欠かせない
要素と言えますね。
栗原:そのとおり、降水量が日本より圧倒的に少ないヨーロッパ
のほうが雨水利用が進んでいるのは皮肉なことだよ。
日本はもっと真剣に雨水利用を考えなくちゃいけないね。
ナベ:大賛成です、水は無くてはならないもの。
これからの自立循環型社会へ向けて雨水の戸別利用は
助成金を出してくれてもいいくらい価値がありますね。
栗原:何もこんなに大規模なものでなくてもいいんだよね、雨樋
から簡易に濾過した水を取水できるパッコンなんて商品
もあるんだから・・・
雨水利用についてはタニタの若き二代目社長、谷田さん
のブログ「Yan's diary 雨のみち」で最新の情報が得られ
ますから、ご覧になるといいですよ。
ナベ:栗原さん、エコハウスらしく最後は雨水利用で盛り上がり
ましたが、今日は本当に勉強になりました、感謝です!
また、チャンスがあったら拝見させて下さいね!
有難うございました!!
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ナベは本日終日出かけていてコメントを返せるのが夜遅くになってしまいます。
というわけで・・・ よろしくお願いいたします!
台風で大雨の音、聞きながら読んでるから
すご〜く実感。
雨水・・利用でトイレ流せたら、
水道代も安上がり。。
(まあ、そんなに何回もトイレにはいかないけど^^;)
トイレ・・レストランとかで居心地のいいトイレがあると、
そこのお店を利用しよう!って思うよね。
逆にトイレ環境悪いと、次からは行くの迷う。(ってか、行かない)
近所にすご〜く素敵な明るいイタリアンレストランがあって、
広くて、オープンキッチンで、ほんとに通いたい店なんだけど、
客席数がすごいいっぱいなのに、トイレの個室は2個。
それもすごくすごく狭くて、待ってるところもなく・・
待たれてるのもやだけど、ドア開ければ、すぐそこに人がいる状態。
あれじゃあ、怖くて(笑) 行かれない・・・
あ、朝から、トイレで語ってしまったm(__)m
行ってらっしゃ〜い(^−^)
トイレに障子の発想には驚きました。
和モダンを目指す我が家にはビビビとくるもの。
採用できないかしら?
雨水利用、考えたことがありますよ。
と言っても、ワイン樽のような雨水タンクに雨どいからの水をため、
庭の水やりに使うというよくあるタイプのものです。
まだ最終判断はしていないのですが、
ダンナサマからは『いらないんじゃな〜い?』と言われています。
最近、こちらのちょっとした閃きや思い付きは
電光石火のごとくかき消されてしまうことが多いので
不満気味です(泣)!
しかし、ここまで大掛かりな雨水再利用設備ははじめてみました。
一体お幾らするのでしょう?
びっくりするお値段なんでしょうね・・・。
そうそう、『健康と環境を配慮した住設選び 第1話』にTBさせていただきました。
記事を読み込んでしまい、忘れるところでした!
導入したい設備ばかりじゃないですか。
ナベさん、意地悪!
今からでも栗原さんにお願いしようかな?
な〜んてね(笑)。
光設計さんのブログにも先ほどお邪魔してきましたが
雨水利用、いいですね〜。
それに西側の緑のカーテン、それで冷えた空気を利用したクーリングシステム。
これからは環境に配慮した住宅が増えていくのでしょうね。
メーカーさんの調査にも大変興味があります。
またゆっくり読ませていただきますね。
so-zo-ichiba さんの言うとおり、これからは環境を考えた住まいが増えてくれるといいと思います。光設計の喜多見エコハウスでやっているようなことが結構面白いね〜と思ってくれる人が一人でも増えてくれるといいな〜と思っています。
kyokoさんご無沙汰です☆ 朝ぱらからトイレにまつわる熱いコメント感謝です!
トイレってポイントですよね〜流行ってる飲食店なんかは例外なくトイレにしっかりお金とスペース取ってますもんね。
トイレがしゃれていると料理も含めた全部のサービスが一段上に感じちゃいます。
男のボクでさえそうなんですから女性はきっとその何倍も感じてるんでしょう・・・
そのイタメシ屋さん、こんどぼくが行ったらkyokoさんを怖がらせるなっ!て怒っときますから(笑)
P.S. これは何もお店に限ったことじゃなくて、住宅にも当てはまりまると思います。
色々なところにお金を掛けていてもトイレが単なる四角いスペースに便器があるだけだと興ざめしてしまいます。
和モダンに障子はぴったりです、採用は全く問題ないのでは?
たいした金額のアップにはならないと思いますよ・・・
少なくとも雨水利用システムに比べれば(笑)
雨水システム・・・栗原さんによれば80万円だそうですが、あの内容を考えれば相当安いですね〜
でも計画当初全く考えていないところへきて、いきなり採用できる金額ではないと思いますが・・・
ですから手始めに数千円で買えるタニタハウジングウェアさんの雨水ぱっこんに、大きめの瓶を焼き物の産地などに遊びがてら出かけて購入すればいいのでは?
最初が数千円だからいつもは電光石火のご主人もさすがに却下できないのでは?
TBの件有難うございました・・・
無料バッチ配布の件はぼくも数日前blog「無垢の木ドットコム」で知ったので今週末にご紹介しようかと企んでたんですが、先を越されちゃいましたね(笑)
さすが節約の鬼、天才、神様です。
単純に節約的な発想だけでも、「ぱっこん」で雨水をためて利用するとすぐに元が取れて、しかも水道代も助かるはず、いかがですか?
栗原さん・・・栗原さんは入浴=温泉?が好きみたいですから、もしかしたらdaiapapaさんのお住まいの遠い場所でも請けてたかもしれませんよ!!
な〜んてね(笑)
インテリアコーディネーターのお仕事頑張ってなさってるみたいですね、共感します〜
やはりICの世界でもエコは重要なキーワードのひとつなんです・・よね?
健康や環境に配慮した住まいづくりは住まい手にとっても造り手にとっても素晴らしく愉しい作業ですから!
トイレの30cm・・・ たしかにスッゴク効いてましたね〜トイレがひとまわり大きくなった感じがしました。
どんなに高級な便器を採用しても、やはり空間がデザインされていないと台無し・・・むしろ今回のように便器は普及タイプのものでも、設計力いかんでどうにでもなってしまう事を学びました!
雨水利用システム・・・ 自治体もくだらないことに財政を費やすぐらいなら雨水利用に助成金をふんだん?に使ってくれると色々な相乗作用で国が豊かになってくと思うのですが・・・
この記事で少しでも住まいづくりの皆さんのベクトルをエコ側に向けることができればいいな〜なんて、おこがましくも思いました!
私が住んでいる地方は給水制限が行われた過去があるので
夫が井戸を検討していました。
このシステムが80万くらいなら安いと思って見せてみましたが、
うちは海が近いので塩分を含みやすい雨水だと機器の傷みがはやくなりそうだからダメと却下されました。(当然予算もありませんが)
屋根を冷やすのってクールビズよりもっと効果ありそう。
で、屋根材って専用ですか?
今後も光設計さんへの出動たまにはお願いしたいです。
癒し効果はNo.1ですから。
す、すごいシステムですね!!
雪国で使えば雪かき不要になるんでしょうか?
普通の貯留タンクしか知らなかったので、参考になりました。
それで、早速ダンナサマに見せてみました。
手軽にできそうなので検討してみることにします。
無料バッチのこと、先を越された〜!とは大変恐縮です。
ゴメンナサイ!!
今日もそのことを日記に書こうかな〜と思っているのですが・・・。
プロの視点からの考察を是非とも伺いたいので、
ためらわず投稿していただきたいと思います!(m。_。)m
今後も今回の様なお宅リポートありますでしょうか?
プロがプロのお宅をリポートするっているのは
あまりないと思うので。
次回、楽しみにしています!
えくすわごんさん、パイプの凍結の問題さえクリアーできれば雪屋根の融雪対策にも使えるかも知れません。そうすると夏も冬も機能するシステムになっていいですね。
LALAさん、今回のナベさんの企画がとても気に入ってもらえたみたいで、レポートしてもらった光設計としても嬉しい限りです。今度はナベさんにお風呂に入ってもらっての実感突撃レポートなんかも協力しようと思っています。
ご主人に却下されてしまったものの、雨水システムの採用を検討するだけたまたまさんはエライ!
塩分の問題は多少関係するでしょうね〜、でもこのシステムは基本的にオールステンレス(タニタはステンレスなど金属雨樋のトップメーカー)なので腐食には強いはずです。
屋根材は特別なものではなく、一般的なガルバリュウム鋼板(生地)でしたね。(※ガルバは世間的には一般的じゃないかな?)
たまたまさんのご要望とあらば、こんごも出動しちゃいますよ!
このシステムすごいですよね、こんど冷却効果がどれくらいのものか知りたいですね。
でも融雪システムには不向きだと・・・
融雪なら屋根材を直接温めたほうがよさそうですから。
台風一過、暑いけど頑張りましょ〜
長らく休んでいましたが,最近また復活しました(笑)
緑化壁は万博でもみましたよ!
緑化壁と雨水利用を組み合わせたシステム,スゴイです!
エコだし,節約もできていいですね☆
ところで,鉄骨コンクリート造りの予定のわが家でも,このシステムを導入することはできるんでしょうか?
愛知でも扱ってるところってあるのかなあ・・・?
午前中色々ありまして・・・ たびたび有難うございます!
※栗原さんによれば融雪にも使えるかもしれないってことのようですネ!
たしかにそういうメリットが生まれれば温暖地じゃなくても全国での普及が高まっていいことです☆
ぱっこんの採用、ぜひぜひです。なにより環境に優しいわけで!
無料バッチのご紹介、ではでは(補足的ですが)させてもらっちゃいますね。
今回の夏休み特番は最終話になるにつれ、異常な盛り上がりを見せているようですね。
ショールームじゃない場所への出動も今後検討したいと思います!
もしかしてダウンしてました? でも復活されて嬉しいですー☆
緑のカーテンと呼ばれる緑化壁は、実はうさこさんのお家のような鉄筋コンクリートの建物にこそ威力を発揮するんです!
今回は雨水システムと併用されてますけど、簡単な緑化壁をつくるだけで西日対策には非常に効果的です。
(西日対策する必要がない立地条件なら別ですが・・・)
緑のカーテンを作る方法は色々ありますが、それほど費用も掛かりません(数万程度)・・・ ご要望とあらば今度紹介しましょうか?
またタニタの雨水利用システムの採用ということなら、タニタの若社長に紹介させていただけますが、全国展開してるはずなので愛知でもどこでも基本的には問題ないはずですよ。
う〜ん、それにしてもやっぱりエコ関係はみんな関心があるんだなー、よきなり、よきなり(笑)
西側はマンションが隣接しているので,西日は全くあたりません(笑)
でも夫はバルコニーに緑をはわしたい!といっていたので,一度相談してみますね!
ダウンしてたわけではなかったんですが,ちょっと家づくり以外のことで,バタバタしてまして。
家づくりについて検討することも休んでいました。
今日はまたやる気が出てきたので,マシンガンのように過去記事にコメントしております(笑)
これからもよろしくお願いしまーす☆
バルコニーの緑化だけなら話しは簡単ですよ、何通りかやり方はあると思います。
バルコニー壁の一部をメッシュにしてそこへ常緑のツル(アイビーなどe.t.c)を這わせる方法だとプライバシーも保てますしクーリング効果も(多少)あるからいいのでは?
コンクリート壁にもはわせられるんですねー。
設計士さんに言ったときは,却下されちゃったんですが^^;
建て替え前の今の家も,塀につたをはわせているし,新しい家でも緑をはわしたいんですよねー^^
ゴーヤ!
食べられるし,一石二鳥になっていいかも♪
また相談してみたいと思います。
ありがとうございました!
こうして調査隊ブログの仲間に入れていただき大変恐縮です。
雨に関心のある方が多くいらっしゃることを大変嬉しく思います。
雨がもし降る場所を決められたとしたら・・・・
一体どんなところに舞い降りたいと思うでしょうか?
雨がもし降る場所を決められたら・・・
やっぱり喜んでもらえる場所に舞い降りたいと思うんじゃないでしょうか!?
それにしても雨が「舞い降りる」という表現には感動です。
さすが雨を語らせたら日本一のyanさんですねー☆
なんだか、気づかないうちにとっても白熱していますね〜びっくりです。
遅ればせながら、コメントさせてくださいね。
雨水タンクについては、庭や畑への水やりの為に我が家も導入する予定でいます。
普通のタンクしか思いつきませんでしたが、おしゃれなものもあるようなので、玄関脇にも掃除用として小さめのものを置いてもいいかも!とひらめいてみましたが、LaLaLaさん同様、最近旦那にダメ出しばかり食らっているので、どうかなぁ。(やっぱり不満気味?)
バルコニーの緑化についても興味があります。
ちょっと気になるのが害虫ですね、我が家のゴーヤに今年は何だか異常に増えてしまって、棚の下をくぐれなくなってしまった…(涙)
でもこれも普段からちゃんと手入れしておけば防げるとは思いますので、来年の夏には、是非是非チャレンジしてみようと思います。
台風の影響はいかがでしたか?
最近ブロガーのみなさん、ご主人(や奥さん)からすぐ却下されちゃうことでストレス溜めちゃってるみたいですね(笑)
雨水利用はお子さんへの教育という意味でも価値があると思うんだけどな〜 そのへんから攻めてみるとか!
そういえばゴーヤはmaamaさんのところが本場でしたよね!
害虫が大量発生なんてこともあるんですね〜 植物だって生き物ですから当然なんでしょうね。
勉強になります!